近代日本の身装文化(身装画像)
説明 二等車の座席に腰を下ろしている商人体の男。主人公が車中で偶々話し相手になっただけだが、聴けばこれから大金がかかっている商談に行くという。小紋のきものに小紋の羽織を重ね前垂れをしている。裾を見ると二枚襲であるらしいが、他の乗客の着ているものから冬とは思えないので袷の襲だろう。中折帽子を被り、前のめりの堂島風の下駄はおそらく表付きで太い白鼻緒。口金付きの大きな鞄を膝に載せていかにもゆとりありげな旦那風。商人は外出のときもこうした前垂れをしていることがあったが、居職の職人は外出にはたいてい外しているようだ。座業の人たち、学者や小説家のなかには家で前垂れを掛けていた人もあったようだ。この時代はだれも机の前では正座だったから、膝もとが温かいためだろう。(大丸 弘)
ID No. N01-004
出典資料 報知新聞
発行年月日 1901(明治34)年2月24日号 2面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:朝日の巻 人の災難
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G70:[電車;汽車]
Jno:[乗り物の中]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vhao:[羽織]
Vob:[帯]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wka:[鞄]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード 中折帽子;中折れ帽子;小紋のきものと羽織;前垂れ;堂島下駄;鳥打帽子;鳥打ち帽子;兵児帯;座席;新聞
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥