近代日本の身装文化(身装画像)
説明 諍いをして出ていった夫を見送った妊娠中の妻。そこへ里の母親と妹が訪ねて来た。母親はもう髪の毛も少なくなったので根の下がった小ぶりの丸髷、裾綿の入った縞のきものに黒紋附の礼装。懐を可成りたるませて着ているのは老人の癖。稚児髷に結った七歳になる妹は、派手な太めの縞のきものの上に、小襟の付いた被布を着ているらしい。被布は無地ものが多いが、この子のは下半分に水流に、変わり幸菱風の模様がついている。小さい児は羽織を着ないので被布は唯一の外套だったが、羽織と同じように家の中でも着ることができる。障子に凭(モタ)れている姉は年のわりには小さめの髷、後れ毛がずいぶん乱れていること、帯のあたりの着付けがかなり緩んでいることなどから、体調のよくないことを暗示している。(大丸 弘)
ID No. N00-005
出典資料 朝日新聞
発行年月日 1900(明治33)年12月12日号 7面
小説のタイトル 下闇(くだりやみ)(32)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D002:[女の子(小学生くらい)]
D2ma:[丸髷]
Vhao:[羽織]
Vhi:[被布]
Vhan:[半襟]
時代区分・年代 19世紀終わり;1900(明治33)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;黒紋付き羽織;稚児髷;小襟
男女別 女性;女児
体の部分 全身