近代日本の身装文化(身装画像)
説明 血脈の乱れた華族家の物語。先代の妾腹の娘のわすれがたみ、という立場ながら田舎育ちのヒロイン。母親の生家の厄介者になって使用人にも安く扱われている日々。この時代の物語にはこうした、ややこしい血のつながりをもつ人と人との葛藤が多い。夏の朝、荒れてはいるが広い庭に面した縁先に端居して、団扇を使っている。たぶん自分の手で結った揚巻の束髪はだいぶ乱れている。まだ肩上げがあるようにも見えるが、襦袢の上に秋草模様の単衣を重ね、若い娘らしく高めに締めた帯の上に帯揚げが盛り上がっている。略筆の常套的な美人顔ながら、梶田半古の女性には一種の情感がある。(大丸 弘)
ID No. N00-003
出典資料 読売新聞
発行年月日 1900(明治33)年9月10日号 3面
画家・撮影者 梶田半古(1870-1917)
小説のタイトル 雲のゆくへ(14)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2so:[束髪(前期縦型の)]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
時代区分・年代 19世紀終わり;1900(明治33)年
国名 日本
キーワード 揚巻;総柄のきもの;うちわ
男女別 女性
体の部分 上半身