近代日本の身装文化(身装画像)
説明 女教師としての道を歩みはじめたヒロイン、しかしその美貌が仇になって思いがけない困難が生ずる。第19回は、ヒロインに仕事を世話した近所の女房だが、その恩を着せてなにか旨い汁を吸おうとするらしい。右手を挿しこんでいるのは刻み煙草入れ。女性の喫煙者は多かったが、巻煙草を吹かすのはまだ生意気に見られていたし、値段も高くついた。第24回はいろいろな困難を夫に訴えているヒロイン。彼女は勤務している学校の校長と密通の疑いまで掛けられている。この学校はこの時代まだ多かった私立の代用小学校で、設立基盤はかなり怪しげだった。束髪の女性というと、この時代は小学校・女学校の女先生がその代表といってもよかった。大抵はじぶんの手で纏めたようだが、第20回のように高く盛り上がったものになると、髪結の手にかからなければ無理な派手なスタイルだから、このヒロインにはややそぐわない。(大丸 弘)
ID No. HC98-009
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1898(明治31)年12月3日号 4面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 霜だゝみ(20)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4kyo:[教員]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vhao:[羽織]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wge:[下駄;クロッグ]
G023:[日本式玄関構え]
時代区分・年代 19世紀終わり;1898(明治31)年
国名 日本
キーワード 上げ巻;黒紋付き羽織;竪縞のきもの;お太鼓結び;木履;ぽっくり下駄
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 G01-014, HC98-009, HC98-010