近代日本の身装文化(身装画像)
説明 簾戸を立てた夏座敷の縁先に出て下女に用を言いつけている奥様。この日の本文とは関係ない。奥様の丸髷は三十前後の人妻らしい大きさ。もう曳いてはいないが、足の甲にかぶる裾は現代と比べればやや長め。沓脱石のそばの縁端に手をついてしゃがんでいる女中は、沓脱石の上にあるのと同じ庭下駄を履いている。髪は銀杏返し。仕える人が床の上の主人などと話をする場合は、地面にうずくまり、ときには膝を、また手を地に突いて主人の言葉を「承る」のが主従の礼だったが、この時代ではもう大仰すぎる。しかし縁端に手を置いているのもやや奇妙なかたち。(大丸 弘)
ID No. HC97-001
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1897(明治30)年9月19日号 5面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 腕競(10)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ma:[丸髷]
D4ge:[下女;下男;召使い]
D2ic:[銀杏返し]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wge:[下駄;クロッグ]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
G043:[縁先;縁端]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;素足;お太鼓結び;しゃがむ;後ろ姿;背面;縁側;沓脱ぎ石;靴脱ぎ石;庭下駄;簀戸(すど);簾戸(すど);葦戸(よしど)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥