近代日本の身装文化(身装画像)
説明 月々、亡き父親の命日に菩提寺の墓地を訪れる娘。1月のその日は、「朝の間に沐浴(ユアミ)しつ髪も結わせて支度整えて」でかけた。女は風邪で二,三日床についていたので、黒紋附の羽織は寒さの用心のため。女の羽織は礼装ではない、ということになってはいるが、かならずしもそうではなくなってゆく。左手に提げた閼伽(アカ)桶に入っているのは樒(シキミ)の小枝だろう。3月頃には樒も花をつけるが、それよりも枝に香りがあるため、一年を通じて小枝を仏前に備える習慣があった。髪を結わせて、とあるのは、いつもは束髪のため自分でまとめてしまい、外出のときだけ髪結いを呼ぶのかもしれない。その髪型が何かは、印刷が不鮮明なため明らかでない。(大丸 弘)
ID No. HC96-001
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1896(明治29)年2月22日号 5面
小説のタイトル お菰様(おこもさま)(14)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G14:[墓地のある景観]
D5ha:[墓参;寺参り;神詣で]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
Vhao:[羽織]
Vhan:[半襟]
時代区分・年代 19世紀終わり;1896(明治29)年
国名 日本
キーワード 墓参り;黒紋付き羽織;竪縞のきもの;閼伽桶(あかおけ);あか桶;樒(しきみ);線香
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 HC96-001, HC96-002