近代日本の身装文化(身装画像)
説明 盗みに入った男が、衝立の影で寝ている男女の様子を窺っているさま。寝姿を衝立で隠したのは絵としての技巧だろうが、実際、プライヴァシーを守りにくい和座敷では衝立や屏風がよく利用された。脱いだものを入れておく乱れ箱などがないときは、屏風に引っ掛けておくようなこともあった。いま衝立のかげで男と眠っている娘はどんな恰好で床に入ったのかわからないが、帯は解いているはずなので、帯と帯揚げは衝立に掛けてある。帯揚げはただの紐ではなく、真ん中に大事なものが入るような仕掛けになっている。盗賊はそれを知っていて帯揚げを奪って去った。泥棒は本職ではなく、紺の腹掛、股引に縞のきものという職人風だが、手拭いを頬被りして鼻の下で結ぶのは盗人(ヌスット)被りというから、これで立派な泥棒の恰好になる。(大丸 弘)
ID No. HC89-002
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1889(明治22)年1月16日号 2面
小説のタイトル 筆はじめ(10)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vmom:[股引]
Vta:[足袋]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Vob:[帯]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
国名 日本
キーワード 泥棒;竪縞のきもの;腹掛け;豆絞りの手ぬぐい;盗人被り;盗人かぶり;衝立;帯揚げ
男女別 男性
体の部分 全身