近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第17回は裕福な商人が隠居用に建てたという、凝った造りの土蔵付きの家、第18回は四尺の路地口から入る、間口九尺に奥行き二間で三畳一間という裏借家、共通しているのは台所の板の間に大きな竈(カマド)。ふつう竈の下は薪を入れておけるようになっているが、この部分の構造は少しちがうようだ。まだ水道の引けていなかったこの時代、台所の大物はこの竈と、水甕(ミズガメ)だった。竈のそばに火消し壺があり、火吹き竹が置いてあるのは同じで、ただ第17回の方には壁の隅の竹筒に柄杓やしゃもじが差してあって、竈のかたわらで調理もすることを暗示している。関東は東京を含めて坐り流しがふつうだが、この二軒のように座敷と台所が同じ高さの家と、台所が一段低い家とがある。そのどちらでも、おかず拵えも洗いものもうずくまった姿勢になる。ふたりの女がそれぞれ気楽な姿勢でおしゃべりをしているが、用をするにも気楽にしているときも、これがいちばん当たり前の恰好。(大丸 弘)
ID No. HC88-003
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1888(明治21)年8月17日号 2面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 虚無僧富士磐梯(こむそうふじいわおのかけはし)(17)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H1:[飲食関連設備・調度]
H20:[炉・レンジ、およびその周辺;水場まわり]
D2ni:[日本髪一般]
Qkas:[絣]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀後半;1888(明治21)年
国名 日本
キーワード 長屋;竈(かまど);釜;薪;火消し壺;しゃもじ;板の間;畳;簀戸(すど);簾戸(すど);葦戸(よしど);総柄のきもの;竪縞のきもの;素足
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 HC88-003, HC88-004