近代日本の身装文化(身装画像)
説明 繁盛している開業医の玄関。来訪者の立つ三和土(タタキ)の前に広い式台があり、姿は見えないがかたわらには下足番がいる。たぶん六畳敷きの玄関の間には、受付の書生が、羽織姿の厳めしい恰好で机を構えている。次の間の待合室には大勢の患者の姿が描かれていて、薬局の窓口もその辺にあるらしい。「盛んなる寄席の入口に似たり」という有様。この時代、開業医の門を叩くことは、庶民にとってはいろいろの意味で気易いことではなかった。訪れた男性はからだにフィットした背広に縞のズボン、スタンドカラーと中山高帽という恰好で、予診に出た門生も一応の敬意を見せる紳士風。小型の革鞄に蝙蝠傘は紳士の持ち物としてふつうだが、なぜか日本紳士は英国紳士とちがい、蝙蝠傘を細身に畳んで持つことがない。(大丸 弘)
ID No. HC88-001
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1888(明治21)年8月31日号 2面
画家・撮影者 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908)
小説のタイトル 樹間の月(このまのつき)(46):国手
作者 宇田川文海(半痴居士)(1848-1930)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H853:[病院;病室;医療施設]
G023:[日本式玄関構え]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 19世紀後半;1888(明治21)年
国名 日本
キーワード 開業医;式台;待合室;受付;畳;机;三和土(たたき);山高帽子;格子の背広;ワイシャツ:ホワイトシャツ;縞のズボン;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥;群像