近代日本の身装文化(身装画像)
説明 主人公が旅先で出逢った巡礼の物語。手前の若者――主人公は白絣のきものに袴を穿き、頭にカンカン帽、蝙蝠傘の先にバスケットを吊して担っている。巡礼は西国八十八ヶ所廻りのお遍路さんではなく、果てしのない放浪の旅をつづけている男。あてのない旅ではあっても、恰好は西国巡礼に沿っている。頭に菅笠、手に金剛杖、身には白衣、それに手甲脚絆はこの時代、旅行や山登りといえばだれもがした恰好。袖無しの白衣は笈摺(オイズリ)ともいい、巡礼者は背中に南無大師遍昭金剛などと書く。この男は袖を脱いで、背中に括りつけているらしい。背負っているのは、ほんとうの巡礼なら観音像などが入っているのだが、この男のは単にリュックサック代わりかもしれない。(大丸 弘)
ID No. HC20-001
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1920(大正9)年5月21日号 6面
画家・撮影者 渡部審也(1875-1950)
小説のタイトル 魂の憂ひ(121):暗黒(17)
作者 沖野岩三郎(1876-1956)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ju:[巡礼者]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Qkas:[絣]
Vham:[袴(男性)]
Wkas:[傘]
Wkab:[笠]
Wte:[手袋;手甲;腕覆い]
Wkya:[脚絆;脛覆い]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
時代区分・年代 20世紀前半;1920(大正9)年
国名 日本
キーワード 飛白のきもの;蝙蝠傘;こうもり傘;菅笠;金剛杖
男女別 男性
体の部分 全身