近代日本の身装文化(身装画像)
説明 華族の令嬢が所在不明の恋人の居所を、男の伯父から聞き出そうとしている。銀行家の伯父は令嬢とは彼女の父親の代からの懇意な仲なので、浴衣に団扇片手のくつろいだ恰好。それに対する令嬢は前回の説明によると、「柳に若鮎の裾模様ある藍お納戸の絽の単衣」とあって、裾模様の紋附きもので車で乗りつけたのは、どこかの帰りででもなければやや大仰。むしろハイソサエティの間で、よりくだけた装いの訪問服の身につくのが遅れたのだろうか。令嬢の束髪の庇はきわだって大きく、髪にも指にも宝石の目立つことと併せて、この令嬢のあまり垢抜けのしない装いの趣味が窺われる。(大丸 弘)
ID No. HC16-003
出典資料 都新聞
発行年月日 1916(大正5)年6月28日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 浮雲(33):秘密(6)
作者 外ヶ浜人
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D016:[中年~初老の男性]
Vyu:[ゆかた]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀前半;1916(大正5)年
国名 日本
キーワード 紋付き;お太鼓結び;写真;座布団;湯呑み茶碗;竪縞の浴衣;うちわ;果物;くだものナイフ;お盆;煙草盆
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥