近代日本の身装文化(身装画像)
説明 盛夏の夜の銀座通り。なにげない人物の組み合わせに、画家の経験をベースにした標準的情景が展開される。三人の男性はいずれも帽子をかぶり、うち二人はパナマか麦藁の夏帽子。銀座のような街中で無帽の男はまず見いだせなかった。洋服の男二人は白。とりわけ1910~1920年代の男性の夏ズボンは白が多く、その洗濯代に主婦が文句を言っていたくらい。二人の女性は和装で、一人は大きな束髪、派手な飾櫛を挿している。日本髪の櫛と比べて束髪櫛はずっと大きく数も多い。向こう側は日本髪らしいがよくわからない。日本髪は前髪、鬢(ビン)、髷、髱(タボ=後ろ髪)の区別がある点が束髪とちがい、そのため日本髪はおとなしく、対して束髪は自由、勝手という気分があった。子どもが虫籠を持っているのは、柳並木のあいだに露天商が並んで客を呼んでいたからだ。(大丸 弘)
ID No. HC12-008
出典資料 報知新聞
発行年月日 1912(大正元)年9月15日号 8面
小説のタイトル 女一代:停車場(1)
作者 柳川春葉(1877-1918)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K011:[道幅のあまり広くない商店・飲食店街;歓楽街;映画館街]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
Vhao:[羽織]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(大正元)年
国名 日本
特定地域 東京;銀座
キーワード パナマ帽;麦藁帽子;白のズボン;黒紋付き羽織り;飾り櫛;虫籠;虫かご;柳並木
男女別 男性;女性;男児
体の部分 全身;群像