近代日本の身装文化(身装画像)
説明 兄と二人で下宿住まいをして電話交換局に勤めているという娘。両親が揃って病気入院中で、いまは勤めを休んで看病している。今朝は兄が代わって看病しにゆくので、娘はいま下宿の入口で兄の出てくるのを待っているらしい。「十七八の髪をハイカラに結った色の白い娘が入口の扉に凭れて立って居る」。襟を詰めて着た袷のきもの、高めに締めた帯、白足袋に草履、濃い色の羽織の振りは若い娘らしい長さはあるが、着ているものも娘も疲れたような感じ。娘の髪は庇の四方へかなり張った束髪で、これをハイカラと呼ぶようになったのはほぼこの時代から。1920年代とそれ以降、第二次世界大戦後まで、女性の髪は大掴みには、洋髪と日本髪とハイカラの三種類になり、ハイカラの多くは自分の手で簡単に結われていた。(大丸 弘)
ID No. HC11-004
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1911(明治44)年12月18日号 6面
小説のタイトル 死の平和(23):兄弟
作者 大江素天(1876-1950)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
Vhao:[羽織]
Vfu:[振袖;袂]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀前半;1911(明治44)年
国名 日本
キーワード 袷のきもの;羽織の振り;羽織紐;帯の高さ;袖に手を隠す
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 HC11-003, HC11-004