近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第112回は中秋名月の大磯海岸を散歩する女と、むかし彼女が朝鮮で生んで、人にやったという少年。女の着ているのは文中に「セルのコート」としている。胸元に菊綴の組紐飾りがあるので被布のようだが、被布ならあるはずの小襟がない。吾妻コート以降、婦人コートにはさまざまなヴァラエティが生じ、工夫されたので、名称の特定はできないし意味もない。少年は紺絣の単衣の下に襯衣(シャツ)と言っている。このシャツは肌着のメリヤスシャツなのか、いわゆるワイシャツなのかわからないが、子どもの場合はたぶん肌着の方だろう。第114回は宿に戻った二人で、女の方は宿の丹前を着て、少年に酌を要求している。おまえの母親と聞かされても少年はそれを信じられず、心を閉ざしている。女の丸髷は根の低い、髱(タボ=後ろ髪)の下がった、あまり品の好い形ではない。(大丸 弘)
ID No. HC11-002
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1911(明治44)年9月30日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 高麗男(こまお)(114)
作者 江見水蔭(怒濤庵)(1869-1934)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ma:[丸髷]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vka:[掛襟]
D013:[少年(ほぼ中学生の年頃(12~15,16歳))]
Qkas:[絣]
時代区分・年代 20世紀前半;1911(明治44)年
国名 日本
特定地域 神奈川
キーワード 丹前;黒襟;紺飛白のきもの;徳利(とっくり);ぐい呑み;お猪口(ちょこ)
男女別 女性;男児
体の部分 全身;上半身;坐臥
関連情報 A11-040, HC11-002