近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大家に身を寄せてお嬢様の身の回りの世話や話し相手になっているが使用人ではなく、亡き奥様の友人として客分に扱われている四十六,七の女性。「切下髪(キリサゲ)に被布の好み、さして下品と云うではないが、丸顔に黒痘痕(アバタ)、口元のりりしい外、目と言い鼻と言いひとつも完全なものはない(……)」。女性の着ている被布は、被布の特色である胸元の総角(アゲマキ)飾りが目立って大きく、この年頃には不似合いのよう。総角が特色とはいえ、言い訳のように小さなものも多い。また首をめぐる小襟が洋外套の襟のようになっているのもめずらしい。この時代、被布やコートタイプの外衣のデザインは流動的だった。またこの女性が、被布の下に短く黒っぽい羽織を重ねていることが第15回からわかる。第6回は食卓では被布を脱いで、羽織姿になったところを描いている。(大丸 弘)
ID No. HC08-009
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1908(明治41)年12月17日号 7面
小説のタイトル ねくたれ髪(15)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2:[ヘアスタイル]
Vhi:[被布]
Vhao:[羽織]
D3ka:[重ね(着);重ね方]
時代区分・年代 20世紀初め;1908(明治41)年
国名 日本
キーワード 切り髪;切下げ髪;あばた顔;総角(あげまき);小襟;手の扱い;筆立て
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 HC08-001, HC08-003, HC08-007, HC08-009