近代日本の身装文化(身装画像)
説明 堀切の菖蒲園を見物帰りの三人連れに向かって、空き地で作業をしていた「風態の悪い男が十人あまり」がからかいの悪態をついた。それに腹を立てた紳士の一人に向かい、労働者の監督が詫びている。人夫や工夫といった連中が、通りがかりの女性に卑猥な言葉などを掛けるのはこの時代ごくふつうだった。若い女性はだから工事現場のそばなどを通るのを嫌がったもの。監督らしい青年は「紺の筒袖に浅黄の股引、よれよれになった三尺帯」という恰好で、いま悪態をついた連中と変わりない。筒袖といっているのは半纏でも、なんの柄もなく身幅も狭く裄も短い、襦袢風の仕事着であるらしい。労働者たちは監獄からの刑余者でこの監督と同じ姿なので一種の制服だろう。(大丸 弘)
ID No. HC03-012
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1903(明治36)年12月30日号 6面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 新生涯(3)(1(3)):めぐりあひ
作者 田口掬汀(1875-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vhat:[半天;どてら]
Vmom:[股引]
Vob:[帯]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D1:[頭部の態様;頭髪;顔]
D1hi:[ひげ]
Wne:[ネクタイ;ネックバンド]
Wme:[眼鏡]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
特定地域 東京;堀切
キーワード 労働者;現場監督;襦袢風仕事着;筒袖;三尺帯;中折帽子;中折れ帽子;禿げ頭;ゲジゲジ眉毛;八字髭;背広;チョッキ;縞のズボン;竪縞のきもの;垣根
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身