近代日本の身装文化(身装画像)
説明 二人の女中が虫干しの手を休めて、主人の家の噂ばなしに夢中になっている。虫干し、あるいは土用干しはここで云っているように、「箪笥長持櫃葛籠から、男女の衣服を取りだして、風通しのよい室毎に一面に掛け列ね(……)」という作業。年末のすす払いとほぼ半年の間隔で、家中の大掃除を兼ねることにもなる。描かれているのはどちらも二十歳間近の女中で、黒紋附を手にしている娘は単純な束髪。端縁に腰をかけている方はこの方向からだと日本髪のようにも見えるが、前髪がこれだけ高いのはこの時期の束髪の特色。ともあれ日露戦争(1904年,1905年)に入るころからの束髪には膨らみが生じて、いわば日本髪化したため、簡単なスケッチや悪い写真では区別のつかない場合もある。(大丸 弘)
ID No. HC03-009
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年8月27日号 4面
小説のタイトル うつ蝉(27)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ge:[下女;下男;召使い]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Emu:[虫干し;防虫]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 女中;竪縞のきもの;総柄のきもの;洗濯物;黒紋付き;物干し
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥