近代日本の身装文化(身装画像)
説明 休職中のこの陸軍少将は二千坪の邸内に広い厩舎を持ち、多いときは十四頭の馬を飼っている。外出から帰って着替えもせぬまま、妻と、二十二歳になる高等学校生の息子と対座している。和風の自宅でこういう恰好でいる男はこの時代めずらしい。しかし少将は馬の飼育のほか、温室を設けて野菜や樹木の栽培にまで手を広げているので、和服に着替える気になりにくいのだろう。家がある程度でも仕事場としての意味も持っている場合――店舗や作業場のある家にかぎらず、仕事がらみの接客や応接が多かったり、物書きなどをしたりする人は、家はきものに着替えてくつろぐ場所、という感覚をそれほど持たないのかもしれない。高校生のきものの襟に奇妙なものが見えている。きものの下にワイシャツを着るのはふつうのことだが、それがスタンドカラーのことがありうるのだろうか。(大丸 弘)
ID No. HC03-008
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年8月25日号 4面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル うつ蝉(25)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D016:[中年~初老の男性]
D1hi:[ひげ]
Wzub:[ズボン吊り]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D013:[少年(ほぼ中学生の年頃(12~15,16歳))]
Qkas:[絣]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 顎髭; ワイシャツ;ホワイトシャツ;ズボン;眉落とし;飛白のきもの;立ち襟;スタンドカラー;座布団;うちわ;煙草盆
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥