近代日本の身装文化(身装画像)
説明 これらの挿絵には二人の娘がいろいろなシチュエーションで描かれている。東京育ちの十九になる娘は米の字のような八弁の花柄の単衣。女学校を出たあと裁縫を学ぶために上京してきた同じ年頃の娘は、刷毛目のように細かい飛び飛びの絣縞。何日かの物語の展開のなかでも、二人はこの同じきものを着つづけている。東京娘の髪はいつも銀杏返しで、その結いぶりは第14回の後ろ姿でよくわかる。地方の娘は第10回では縦型の束髪で、汽車の旅ではこの方が始末が良いし、あるいは故郷ではいつも手づくねのこんな髪だったのかもしれない。それが上京数日後には第12回のような娘島田に結い換えている。島田を自分で結うのはむずかしいから、東京へ来た嬉しさに、はじめて髪結いさんの手にかけたのだろうか。それからしばらくしてからの彼女はまた束髪に戻っているが、その束髪は、以前の形から比べるとかなり技巧的な巻きようになっている。(大丸 弘)
ID No. HC03-007
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年8月22日号 4面
小説のタイトル うつ蝉(22)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ic:[銀杏返し]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vob:[帯]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Qkas:[絣]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
G043:[縁先;縁端]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 東京育ちの娘;総柄のきもの;お太鼓結び;昼夜帯;地方育ちの娘;飛白のきもの;うちわ;簀戸(すど);簾戸(すど);葦戸(よしど);縁側
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 HC03-002, HC03-003, HC03-004, HC03-005, HC03-006, HC03-007