近代日本の身装文化(身装画像)
説明 野合のような関係の男と女、もとはといえば互いに士族の出、しかしいまは漁師の男が、まだ屋敷風の恰好を残している女の髪を結い変えている。「髪の風もだ、屋敷風の文金の高島田なんてえのは恐れ入るね、島田ならバップシ細なんてえのでは粋すぎるから、髷を細くグッと根腰を低く引いて結う位にしておいて、帯もお太鼓はよしてジレッタ結びにちょっと引っ掛けに締めて貰いたいね」と男が女に注文をつける。この男はもと芝居の鬘(カツラ)屋の下働きをしていたので、女の髪を結うのは慣れていた。日本髪を結うには両手と同時に歯を使わなければならない。男の口から元結(モトユイ)の端が出ているのは、根を結んだ元結を歯で強く噛んで引っ張っているため。(大丸 弘)
ID No. HC02-033
出典資料 都新聞
発行年月日 1902(明治35)年6月1日号 3面
画家・撮影者 松本洗耳(1869-1906)
小説のタイトル 探偵実話 女警部(31)
作者 森林黒猿(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ni:[日本髪一般]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 髪を結う;髪結い道具;元結(もとゆい)
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥