近代日本の身装文化(身装画像)
説明 娘分として生活していた家庭から、本来の自分の身分に戻るためこの邸を去る覚悟を決めた女。この邸の女あるじは、それとは明かしていないが実は娘の実母、という背景がある。女主は丸髷で眉を剃っている。中流以上の身分の女性で、もうこの時代、眉を落としている人はほとんどいなかったはずだが、挿絵にはごくふつうに出てくる。ひとつには、白黒のイラストで眉を描くと、顔がきつく見えるのを避けているのかもしれない。家を出る女は、着ているものは肩に大きな継ぎの当たったみすぼらしいものだが、髪はまだ娘島田のまま、帯は引っかけ風に結んで身分を示している。ふたりの間には石油を使った卓上ランプ。(大丸 弘)
ID No. HC02-006
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年5月16日号 7面
小説のタイトル 黄金大王(52)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2sim:[島田;高島田]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2ma:[丸髷]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vhao:[羽織]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wfu:[風呂敷(包み);布包み]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 娘島田;引っ掛け結び;ひっかけ結び;眉落とし;卓上ランプ
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥