近代日本の身装文化(身装画像)
説明 客に呼ばれて部屋に入ろうとする芸者。髪は芸者島田、きものは二枚袷の下に、重ねた襦袢の襟が覗いている。落籍されて客の男の家には入れるかどうかのむずかしい話、ということで、出の衣裳ではなく小紋のきものを着て、立ったまま襖を開けて、不安げに男の顔を覗き込んでいる。新聞挿絵のきものの描写としては大きい方だが、縞物の太さのちがう筋、小紋の濃淡が組み合わさった柄の線、それが太さのほとんどちがわない黒一色だけの筆先で表現できるわけがない。またこの絵では、芸者のきものの袖部分と、下に垂れた袂部分とでは柄が微妙にちがっていて、そんなことは実際にはありえない。衣裳などは画家の弟子たちの分業だから、粗漏もあることだろう。挿絵にかぎらず絵画作品によって衣裳の実際を云々することにはよほどの用心が必要。(大丸 弘)
ID No. HC01-018
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年11月20日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 吉文字(14)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2sim:[島田;高島田]
Vna:[長襦袢;襦袢]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード 芸者島田;小紋のきもの;襦袢の襟;襖(ふすま)
男女別 女性
体の部分 上半身