近代日本の身装文化(身装画像)
説明 母親に連れられて茶道と生花の師匠の家を訪れる十八になる娘。娘の髪は髷を高く釣り上げた上品な高島田で、島田の真横から見た構造がよくわかる。黒縮緬の紋付羽織を着た母親はたぶん小紋柄のきもの。女の羽織は礼装ではない、という建前はまだ生きていたが、黒チリの紋附羽織は、改まった外出着としてはすでに固まっていた。「切下髪の品の好い老女」というが、一人兄がいるにしろ十八歳の娘の母親は、せいぜい四十代半ばのはず。眉を落とす人妻は、もうかなりの歳の世代にしか残っていない時代だから、品が好い、という以上に、古風な人柄の印象が強かったろう。(大丸 弘)
ID No. HC01-006
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年4月8日号 7面
小説のタイトル 何(13)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2:[ヘアスタイル]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vhan:[半襟]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード 高島田;切り髪;切下げ髪;眉落とし;黒紋付き羽織;小紋のきもの
男女別 女性
体の部分 上半身