近代日本の身装文化(身装画像)
説明 主人公のもとに、女学校時代の学友ふたりが泊まりがけで遊びにきた。風呂上がりの友人たちは縁先に出て、夏の夕暮れの庭を眺めながら、この家に嫁いできてまだ一年も経たない主人公の奏でる、琴の音に耳を傾けている。主人公の姿は半分隠れているが髪は丸髷、広縁の友人ふたりは、片膝を立てるような横座りに安座している。右側の眼鏡の女性の髪は銀杏返し。彼女は数カ月前に夫を喪い、それ以来束髪を結っていたが、最近になって気分を変え、商売人の手で銀杏返しに結い変えた。左側の未婚の女性は、後頭部の髪を斜めに捻って髷を作っていて、これはいわゆる夜会巻の基本的なスタイル。先刻この娘は庭に下り、そこに咲いていたバラの花を一輪手折って髪に挿した。造花であれ生花であれ花を髪に飾るのは束髪の習慣で、この娘はその癖が身についていたのだろう。(大丸 弘)
ID No. HC00-010
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1900(明治33)年12月20日号 7面
小説のタイトル 下闇(くだりやみ)(40)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
G043:[縁先;縁端]
D2ic:[銀杏返し]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Qkas:[絣]
D2ma:[丸髷]
Wme:[眼鏡]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vob:[帯]
D805:[やすらぎ・くつろぎの表現;不作法な姿 ex.座る,あぐら,横たわる,喫煙,こたつにあたる]
Jho:[楽器の演奏;ホームコンサート]
時代区分・年代 19世紀終わり;1900(明治33)年
国名 日本
キーワード 絣のきもの;襦袢の襟;帯揚げ;箏(そう)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥