近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第19回,第30回は、自分の夫が早く死んでしまったのに幸せでいる友人を妬み、そのやや優柔不断な夫を誘惑する女性。教育も受け、なにごとにも積極的な今風の女性として、これまでは束髪を結っていたが、第19回では髪結いを呼んで銀杏返しに結い変える。このあと彼女は、男の囲いもののような関係になる。髪型を変えることで、心の変貌を遂げられるような気がするらしい。この時代以降になると、二十歳以後の女性の日本髪は、既婚者の丸髷か、銀杏返し以外はほとんど結われなくなってしまった。そのため銀杏返しにはヴァラエティが生まれ、上品にも、粋にも、髪結さんの腕次第で結い上げられた。第19回の手前の老女は、娘の銀杏返しがよくできたと褒めて見入っている母親で、自分は老人の小さな丸髷。第39回は誘惑者が、男の妻との久しぶりの対面。妊娠中の妻は、親友と夫との関係に薄々気づいているので硬い態度。(大丸 弘)
ID No. HC00-007
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1900(明治33)年11月29日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 下闇(くだりやみ)(19)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D2ic:[銀杏返し]
D2ma:[丸髷]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D1kes:[化粧;表情;容貌]
時代区分・年代 19世紀終わり;1900(明治33)年
国名 日本
キーワード 小さい頭;櫛;竪縞のきもの;お太鼓結び;鏡台;鏡
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 HC00-007, HC00-008, HC00-009