| 説明 | 〈憂きみの笠〉では、いままで世話になっていた華族の若様から、出し抜けに「少ないけれど手切れのつもりだ」と、四百円の札束を出された新橋の芸者。本文では、そんなお金は受け取れないと抗う女を振り切って、男が立ち去ってしまう。そのあとで、「あのご様子では、もしや無分別でもなさるといけないが、アアどうしようと身を焦り、ワッと涙にかきくれぬ」と一人だけの場面。芸者は自分の家にいるときも曳いていたから、裾が扇形に美しく開いている。帯は柳。髪は芸者島田かつぶし。女のたしなみとして、膝を揃えて畳に突いているため、帯と臀部が屹立し、滑稽感がある。〈夜半の嵐〉では夫の死を知った、同じ愁嘆場だが、身体が横倒しになって、身もだえする感じ。比較すると芸者はあくまでも、前にいる相手を意識し、それに向かって泣き、かつ訴えているのに対し、人妻の方は全身の力が抜けた、という姿。膝も崩れているので臀部は横倒しだが、帯だけは大仰に見える。(大丸 弘) |
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| ID No. | G01-005 |
| 出典資料 | やまと新聞 |
| 発行年月日 | 1892(明治25)年1月14日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 水野年方(1866-1908) |
| 小説のタイトル | 憂みの笠(うきみのかさ)(21) |
| 作者 | 黒男 |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D7ge:[芸者;半玉;舞妓] D2ni:[日本髪一般] D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)] D3ob:[帯の締め方;帯の位置] D3hi:[曳裾] D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現] Vhao:[羽織] Vob:[帯] D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)] H000:[照明;照明具(一般)] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1892(明治25)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 東京;新橋 |
| キーワード | 新橋芸者;竪縞のきもの;柳結び;裾の袘(ふき);曳き裾;突っ伏す;号泣する;櫛;黒紋付き羽織;角帯;腕組みをする;手切れ金の札束;ランプ;襖(ふすま) |
| 男女別 | 男性;女性 |
| 体の部分 | 全身;坐臥;横臥 |
| 関連情報 | G01-005, G01-006 |