近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ミシン仕事に励む娘。縫製工場のミシン女工は、若い女性の有力な職業のひとつだったが、家庭で内職にミシンがけをする人も少なくなかった。欧州大戦後の好景気時代、子どもに夢を託して買ったピアノが、弾き手もないままに放置されている家が多かったように、ほとんど使われていないミシンが東京の上中流家庭に五,六万台はある、と言われた。しかし、自分でミシンが買えるような家は、また内職の必要などないのがふつうで、このお嬢さんも、帯に古代切れをアプリケして呉服店に卸し、高級な客の需要を期待する、というアイデアから出発している。しかし、当時の素朴な家庭用シンガーミシンに、そんな機能があったのだろうか。女性たちは和装コートを着てミシンを踏んでいる。防水もある和装コートは、塵除けとして四季愛用されていたので、糸屑の出るような作業にこれを着るのは、理に適っている。女店員が仕事時の制服として、和装コート風の上っ張りを広く着るようになるのは、もう少しあと。(大丸 弘)
ID No. E19-003
出典資料 報知新聞
発行年月日 1921(大正10)年3月27日号 6面
画家・撮影者 森田ひさし(森田久)(生没年不詳)
タイトル
小説のタイトル 潮は満ち来る(44)
作者 田村松魚(入江新八)(1874-1948)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vko:[コート(女性和装外套)]
Esa:[裁縫;裁縫実習;裁縫用具;ミシン]
時代区分・年代 20世紀前半;1921(大正10)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 女工;内職;和装コート;ミシンがけ;横顔;側面
男女別 女性
体の部分 全身;上半身;坐臥
関連情報 E19-003, E19-005
著作権情報
備考