近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この一,二年急に増えてきた、女優を主人公とした作品のひとつ。この時期の女優は、劇場や撮影所に通勤して演技を提供するだけの、サラリーマン的職業人ではなく、金主や贔屓客、パトロンめいたものなどとの接触、交渉が深く、ストーリーはたいていその間の悶着が軸になっている。料亭の一間で、女中でもよく知っている有名女優であるヒロインが、借りた金の件で金主の男と対座している。盛装の女優は首に懐中時計の金鎖を掛け、髪はこの時期の女優がよく結っている束髪。いわゆる七三女優髷の生まれる以前に、女優巻という髪型があったらしいことが二三の記録から推定されるが、あるいはこれがそれか。後ろから見ての特色は、後頭部の髷のぐるり廻りに、派手な飾りをもっていること。(大丸 弘)
ID No. E17-053
出典資料 横浜貿易新報
発行年月日 1912(大正元)年9月8日号 8面
画家・撮影者 須藤宗方(生没年不詳)
小説のタイトル 流水(98)
作者 前田曙山(1871-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H65:[料亭・料理屋などの広間・座敷舞台・貸座敷]
D7joy:[女優モデル(この年の人気女優,封切り映画の出演女優)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wto:[時計;時計鎖]
Wme:[眼鏡]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(大正元)年
国名 日本
キーワード 女優巻;髷;髪飾り;懐中時計;金鎖;紋付き;お太鼓結び;黒紋付き羽織;羽織紐;脇息(きょうそく)
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥