近代日本の身装文化(身装画像)
説明 山林売買の取引にこれから赴こうとする老父のあとを追ってきた息子。役場の収入役一筋に今日まできた父親の一本気を危ぶんで、取引の場に立ち会おうと、寝起きに家を飛び出し、抱えてきたインバネス、すなわち二重外套を道の途中で纏った。下は紺飛白のきものに袴を穿き、頭には鳥打帽。父親は折り目のついた鉄無地の羽織に、フラシ天の襟巻をして、裏が焼けた山高を被り、紺足袋に雪駄。本文には「フラン天」とあるがこれは誤植。何々天といいうのはすべてパイル織物、つまりビロード、タオルの一種。山高帽はある時代まで官公吏や紳士の誇りだったが、この時代ではやや古めかしい。(大丸 弘)
ID No. E17-026
出典資料 山陽新聞
発行年月日 1912(大正元)年9月23日号 4面
画家・撮影者 前野春亭(生没年不詳)
小説のタイトル 富(27)
作者 須藤南翠(南翠外史)(坎坷山人)(彩幻道人)(1858-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(大正元)年
国名 日本
キーワード 鳥打帽子;鳥打ち帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];紺飛白のきもの;山高帽子;鉄無地の羽織;フラシ天の襟巻
男女別 男性
体の部分 全身;上半身