近代日本の身装文化(身装画像)
説明 隣家のハイカラ娘がどうも自分に気があるらしい。自分は迷惑なのだが、下宿の主婦はおもしろがっているのか、けしかけるような気味がある。「美しく化粧(ケハ)った顔は見る眼に派手で、何処を歩いていても人の眼を惹くほどの美人」ただし、「容貌に男を魅する魔力がある。悪く言うと妖婦の相がある」。それにしてはこの挿絵のお粗末なのにはおどろく。地方新聞のため画家の名はわからないが。デッサンに一定の修練を積んだ職業画家であることはたしかなのに、この奇妙な顔はどういう意図なのだろうか。娘の束髪は流行の仏蘭西巻か、またはずっと若くリボンを飾ったマガレットという。仏蘭西巻はここで流行と言っているにしてはデータが乏しい。マガレットあるいはマガレイトは三つ編みの先を上に返して一,二カ所をリボンで留めるもの、いつも編み下げにしている少女にとっては、簡単に気分を変えたものになる。襟巻がうっとうしいようだが、人によっては男女ともにこういう巻き方が、1880年代からずっとなされていた。(大丸 弘)
ID No. E17-019
出典資料 九州日日新聞
発行年月日 1912(大正元)年8月21日号 7面
小説のタイトル 蝶のまひ(21)
作者 白法師
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(大正元)年
国名 日本
キーワード フランス巻;マーガレット;マガレイト;襟巻の巻き方
男女別 女性
体の部分 上半身