近代日本の身装文化(身装画像)
説明 華族の血筋を受けている少年が、母親に連れられて寄宿学校に入るための手続きをしている。右端は事情を聞いている舎監。美貌の若い母親は饒舌で無教育そうで、水商売上がりであることは歴然としている。「時の流行其の儘に、御召縮緬の着物、繻珍の丸帯などの模様も、いずれ最近の三越の流行会あたりに出た品であろう。其の他襟に輝くブローチ、頚から掛けた黄金鎖、三枚櫛、指環、さては脱ぎ捨てた銀鼠色の吾妻コートに白駝鳥のボア、そのどれを見ても流行の粋を競わぬ品とてもない」という恰好。束髪は全体に広がっているが髱(タボ=後ろ髪)がとりわけ長くのびているのは、この時代の人がまだ日本髪の粋な髱から離れられなかったためか。それに対して髷はかなり小さくなって、根の周りに飾櫛で囲み。三枚櫛を挿す。三枚櫛二枚櫛は束髪独特の大形の四角い櫛。黄金の鎖とは懐中時計の鎖。(大丸 弘)
ID No. E17-014
出典資料 九州日日新聞
発行年月日 1912(明治45)年1月30日号 7面
小説のタイトル 闇と光(1):侮辱(1)
作者 国木田治子(1879-1962)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vob:[帯]
D1hi:[ひげ]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(明治45)年
国名 日本
キーワード 舎監;御召縮緬のきもの;繻珍の丸帯;髱(たぼ);帯揚げ;八字髭
男女別 男性;女性;男児
体の部分 上半身