近代日本の身装文化(身装画像)
説明 意に添わぬ結婚を強いられて、いっそ死のうかとまで考えているお嬢様。唯一の理解者で味方と信じているひとりの学友が、すこしも姿を見せないのに落胆していたが、じつはこの友人は手を回して、お嬢様の小間使に化けていた、というお嬢様の驚きの場面。本当は女学生であるこの友人は、「髪まで銀杏に結い変われば、双子の袷に唐繻子の帯、どうやら田舎娘めきては見ゆれど、何処までも隠されぬは、顔の品位ぞかし」とある。双子は挿絵の通り、太い筋と細い筋を組み合わせ大衆的木綿縞、唐繻子は、メリンスである唐縮緬と、この時代言い紛れていた可能性がある。髪をうしろに長く垂らしたお嬢様は、例によっての浮世絵風の釣り目、おちょぼ口の美人で、西洋人との混血とは見えない。この顔は女形風の顔とも、見れば見られる。(大丸 弘)
ID No. E05-005
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年4月10日号 2面
画家・撮影者 歌川国峰(1861-1944)
小説のタイトル 小夜嵐(29)
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
G043:[縁先;縁端]
H59:[出入り口・窓越しの外の風景]
D7re:[令嬢モデル]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhao:[羽織]
D2ic:[銀杏返し]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
キーワード お嬢様;下げ髪;造花;髪飾り;総柄のきもの;羽織紐;竪縞のきもの;浮世絵風の顔;火鉢;土瓶;テーブル;本
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥