近代日本の身装文化(身装画像)
説明 物語の筋とは関係なく、このころまでの東京方面の、台所の構造を見るための参考として。上方の立ち流し、東京の座り流しというがそれほど単純ではない。ともあれこれまでの日本の女が座ること、しゃがむことに慣れていたのは確かだ。かなり長い水仕事、包丁仕事、煮炊きでも、膝をつき、あるいはこの絵のように片膝を立てた恰好が楽だったらしい。竈(カマド)の下もこの恰好で見ることができ、火吹き竹も使えるし、ちょっと伸び上がれば釜のふたも取れる。そのかわり、そのまま膝をつけば、きものがたまらないから、裾をひょっとまくり上げることは無意識にもやっていた。また、この家のように、流し台には脚がついていて、土間に置かれている構造も多い。そうすると土間側からは立ち流しとしても使える。女性は襷がけで姉さん被り。姉さん被りがこういういい恰好になるのは、鬢(ビン=横髪)の張っている日本髪か廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)だからで、洋髪以前のこと。(大丸 弘)
ID No. D12-089
出典資料 読売新聞
発行年月日 1900(明治33)年10月19日号 3面
画家・撮影者 梶田半古(1870-1917)
小説のタイトル 雲のゆくへ(51)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H20:[炉・レンジ、およびその周辺;水場まわり]
Vtas:[襷]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1900(明治33)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 台所;流し台;竈(かまど);釜;桶;襷掛け;姉さん被り;姉さんかぶり;姐さん被り;姐さんかぶり;箒(ほうき)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥