近代日本の身装文化(身装画像)
説明 夫が女に騙されて無謀な投資をしたために、家屋敷を手放さなければならないほどの損をした。数カ月後、長屋住まいになって生まれた赤ん坊を背負い、共同水栓のそばでおしめを洗っている場面。帯のお太鼓がつぶれたように低くなって、子どもを背負いやすいように位置も下がっている。おそらくこれは引っ掛け結びだろう。髷も一回り小さくなり、背中の新生児の頭より少し小さいのは、だいたい三十代の女の丸髷の大きさ。東京の市部ではすでに水道が布設されていた。各戸に引かれているのでなく、下町などでは共用が多かった。その水栓の費用は市が負担するほか、一部は地主や家作持ちにも負担させていた。むかしながらの長屋では、井戸が共同水栓に変わっただけで、洗濯は相変わらずそのかたわらでするほかなかった。(大丸 弘)
ID No. D12-033
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年1月25日号 7面
小説のタイトル 下闇(くだりやみ)(74)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K122:[水汲み場;洗濯場;共同井戸]
Ese:[洗濯;洗い張り]
D2ma:[丸髷]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wge:[下駄;クロッグ]
D000:[乳児;赤ん坊]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 竪縞のきもの;引っ掛け結び;ひっかけ結び;しゃがむ;おんぶ;共同水栓;水道;盥(たらい)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥