近代日本の身装文化(身装画像)
説明 井戸端のおかみさん連中に訪ねる家を聞いている「黒鴨仕立キリヽとせし、二十五六歳位なる馬丁(ベットウ)風の男」。ふつう職人の着る半纏・股引は濃紺だが、車夫・別当の着ているのは黒にかぎり、人力車が消滅する大戦間際の時期までそのスタイルは変わらなかった。黒鴨と異称のあったのはそのため。別当と判断されたのは被っている帽子のためもある。学生帽として一般化したこの形の帽子は、明治初期に軍人や警官の制帽として制定されたのが初め。ただし馬丁の被っているのはごく小さいのが特色。しゃがんで桶の中のものを洗っているらしいおかみさんの頭は、じれった結びという、洗い髪の処理法のようでもあるが、髪のあまり多くない人が適当に丸めているだけで、名前などつけようがない。(大丸 弘)
ID No. D11-053
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1899(明治32)年6月12日号 5面
小説のタイトル 江戸紫(32)
作者 三品馨園(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vhat:[半天;どてら]
Vmom:[股引]
D2ni:[日本髪一般]
Vtas:[襷]
Ese:[洗濯;洗い張り]
K122:[水汲み場;洗濯場;共同井戸]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
キーワード 馬丁;じれった結び;桶;井戸
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥