近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第1回は芝の料亭の女中と客。客は将来を約束された中堅官吏でこの店の常連、いましも女中のひとりを妻にと口説いている場面。「姿は他の料理屋の女中とはいたく相違し、この家の家風の令嬢造りにて、髪は品よき高島田、御召の小紋風の対小袖を重ね、織物の帯をお太鼓に結びおる。若くは見ゆれど、年は二十五六なるべし」とある美人。同じ小紋の綿入れ二枚を重ねているなど、挿絵は本文を正確に再現している。料理屋の女中はかなりきつい労働を強いられるのものだし、お座敷では芸者を引き立てなければならない立場だから、令嬢風、というのはめずらしい。女中は恥ずかしいのか襦袢の袖口を噛んでいる。つぎの第2回は、その男性のところから女将宛にきた手紙を、女中ともども読んでいるところ。娘の高島田と女将の丸髷、娘の帯の高くて大きなお太鼓と、女将の帯の低くて、平べったいお太鼓の対比がよくわかる。(大丸 弘)
ID No. D11-038
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1899(明治32)年3月28日号 4面
小説のタイトル 倶梨迦羅龍(くりからりゅう)(2)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D7jok:[女給(カフェー,飲食店ウェートレス)]
D2sim:[島田;高島田]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vhan:[半襟]
D2ma:[丸髷]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
特定地域 東京;芝
キーワード 高島田;小紋のきもの;お太鼓結び;帯揚げ;袖の扱い;眉落とし;手紙;襖(ふすま)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 D11-037, D11-038