近代日本の身装文化(身装画像)
説明 客として長く厄介になっているこの家で、今日、主人の母の八十賀の園遊会が催される。ヒロインは大阪からこの東京に出て、若い主人の許婚として滞在しているが、この家の女性たちからはあまり暖かく迎えられていない、という居心地の悪い状態。いま、頼りにしている若主人が、園遊会の当日だというのに横浜に用足しに行くと言いだしたので、心穏やかでない。ヒロインは二十歳前の未婚の女性らしく高島田。その彼女を迎えに二階へ上がってきたこの家の娘はまだ十二,三、今日は晴れの日というので帯を矢の字に結んでいる。矢の字結びはむかしの武家屋敷の女中などがよくした結び方で、年の若い娘は竪矢の字といってほとんど垂直に結ぶのだが、この娘はそれほどではない。髪は稚児輪。(大丸 弘)
ID No. D11-028
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1899(明治32)年4月15日号 5面
小説のタイトル 解衣(ときぎぬ)(30)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2sim:[島田;高島田]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2ni:[日本髪一般]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
キーワード 総柄のきもの;稚児髷;矢羽のきもの;竪矢の字;立て矢結び;格子の明り取り;簀戸(すど);簾戸(すど);葦戸(よしど);廊下
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥