近代日本の身装文化(身装画像)
説明 仏像を背に負って廻国修業をする者で、六十六部、略して六部という。仏像はお厨子(=仏龕(ブツガン))のなかで後ろ向きに立っている。だから仏様を拝もうとする人は後ろに回って、両開きの扉の掛け金を外してもらわねばならないので、多くは家の中に呼び込んで、然るべきところに厨子を安置して供え物などもしたようだ。本文中に「よき折からの念仏僧」とあるが、この六部は頭も丸めておらず僧侶のようでない。実際、この男は悪業を悔いて一念発起したので、僧侶としての修業の経験はなく、一種の乞食といえないこともない。前に突き出ているのは鉦(カネ)で、これを叩きながら歩く。(大丸 弘)
ID No. D11-022
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1899(明治32)年2月23日号 5面
小説のタイトル 口取又助(35)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ju:[巡礼者]
Wte:[手袋;手甲;腕覆い]
Vta:[足袋]
Wzo:[草履;草鞋]
Wse:[背負い具(労働用,旅行用,ランドセル)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
キーワード 六十六部;六部;仏龕(ぶつがん);お厨子;わらじ;鉦(かね)
男女別 男性
体の部分 全身