近代日本の身装文化(身装画像)
説明 サクセスストーリーの大団円に近いところ。海外で財をなした紳士とその妹が、図らずも横浜の埠頭で、上の妹と再会するシーン。横浜のメインストリートには、東京より早く西洋風のガス灯が設営されていたから、夕暮れ以後になると、明治の開港場らしいエキゾチックな街のたたずまいがあったにちがいない。挿絵画家は十九世紀末の欧米のファッションをよく勉強して描いている。袖付けの独特な盛り上がりは、当時制定された看護婦の制服のデザインとして長く残った。もっとも、そのお手本のスタイル画に近すぎて、明治の日本女性の身体ではなくなっているが。右側が芸者をしていた姉の方で、パラソルと一緒に持っている婦人持ちのハンドバッグも、何年もあとになってから、銀座を歩く日本女性の必需品になるもののさきがけ。(大丸 弘)
ID No. D10-094
出典資料 報知新聞
発行年月日 1898(明治31)年11月20日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 捨子の出世(88)
作者 長野楽水(生没年不詳)[編];村井弦斎(1863-1927)[閲]
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K600:[大中の港湾施設;メリケン波止場]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Eso:[袖;袖つけ;袖くくり;袖のかたち]
Wkas:[傘]
Wka:[鞄]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1898(明治31)年
国名 日本
特定地域 神奈川;横浜
キーワード 袖付けの盛り上がり;ハンドバッグ;ガス灯
男女別 男性;女性
体の部分 全身