近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この日の筋書きとは関係のない、老婆が砧を打っている情景。明治の末の女学校の家政科教科書にはまだ、女が家族の衣料を手織りすることを勧めたり、それを貴いこととして回顧している文章を散見する。砧打ちは織り上げた布の仕上げ加工のひとつで、経緯の糸目を詰ますことによって布地の光沢を増すのが目的。もっとも、必ずしも自分の手で織った布とはかぎらないが。自動車もラジオもなかった本当に静かな冬の夜などに、鈍い、トントンという単調な砧打ちの音が遠くに聞こえると、夜の静けさが一層増すように感じられるという。女性の手拭いの被り方はそう種類はなく、男のようにどこかで縛ったりはしないので一口に姉さん被りというが、畳んだところを簪(カンザシ)で突き刺しておけば簡単に落ちることはない。また、あぐらをかかない日本の女性にとって、長時間比較的楽に座れるのがこのぺた座り。(大丸 弘)
ID No. D10-052
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1898(明治31)年9月19日号 4面
画家・撮影者 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908)
小説のタイトル 魚釣(59)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Vtas:[襷]
時代区分・年代 19世紀終わり;1898(明治31)年
国名 日本
キーワード 砧打ち(きぬたうち);茣蓙(ござ);姉さん被り;姉さんかぶり;姐さん被り;姐さんかぶり;ぺたり座り;猫
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥