近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この時代の探偵もの。娘義太夫殺しの探索中に、探索の中心にいた弁護士が謎の自殺を遂げた。右側の女性は死んだ弁護士の若い妻。昨日までの大丸髷を壊して、肩までの散らし髪にしている。小紋のきものに白い襦袢の襟、黒繻子の帯は夫の喪に服している恰好だが、まるで講談師のような総髪の切髪というのはすこし異様。夫が死んで髪を切るのはたいてい五十歳以上の老女であり、その場合はせいぜい首の辺りまでの短い切髪にするのがふつう。じつは日本髪の多くは、髪が肩までの長さがあれば十分結うことができる。ストーリーのどんでん返しのための伏線ともいえるだろう。左側のフロックコートの男は、台湾で警部の地位にあった人間で、かつて弁護士の庇護を受けていた者。香典と土産物をかたわらに、悔やみのことばを述べている。(大丸 弘)
ID No. D09-040
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1897(明治30)年11月5日号 5面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 腕競(51)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2:[ヘアスタイル]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
D1hi:[ひげ]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 総髪の切り髪;襦袢の襟;黒繻子の帯;お太鼓結び;帯揚げ;八字髭;フロックコート;竪縞のズボン;正座;胸元に手を差し入れる;煙草盆;座布団;土産物の箱;ランプ
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥