近代日本の身装文化(身装画像)
説明 駆け出しの弁護士である主人公が、日頃焦がれていた女性に偶然、ある料亭で出逢う。女は近所に住んでいる権妻、つまり人のお妾で、むかしの朋輩連と遊びに来ていたのだ。早速の口説きが成功し、ふたりは浅草植木店の待合に。第15回は、たまたま手水(チョウズ)に立った女と廊下でばったり顔を合わせた場面。上水道はもう各戸に引けていても、便所の手洗いにまで水道が使えるようになるにはもうすこし時間がかかった。この店の手洗いでは桶の下部に蛇口をつける工夫をしている。便所を出た縁先の、鉢などに湛えた溜まり水を柄杓(ヒシャク)ですくって手を浄めた時代から、鉢は人がかなり身を屈めるか、しゃがんでする高さになっていた。しゃがむという動作が自然だったためだろう。お客が手水を使うときには、女中や、ときには芸者が廊下で待っていて、柄杓の水を注いで、手拭いかハンカチを広げてくれる、ありがた迷惑のようなサービスもあった。(大丸 弘)
ID No. D09-028
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1897(明治30)年5月26日号(夕刊) 2面
小説のタイトル 水馴棹(みなれざお)(14)
作者 狗禅
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 中山高帽;黒紋付き羽織
男女別 男性;女性
体の部分 上半身
関連情報 D09-028, D09-029