近代日本の身装文化(身装画像)
説明 外結いの女髪結いに髪を結わせている若い女房。髪結いは理髪業者とともに警察の監督下にあって、とくに衛生面では厳しい規制があった。しかし、外結い専門で店を持たない髪結いの中には、組合にも所属せず、税金も納めない、いわゆるもぐりがけっこういたようだ。この場面の髪結いもそういう中の一人らしい。警察は、外結いの髪結いにも白衣を義務づけていたが、前掛けだけした彼女の着ているきものの袖は、船底袖のような形で、袖口にゴムが通っているようにも見える。もしそうならば、きものと割烹着の合いの子のような改良服になる。しかし、おそらく袖口はゴム紐で括るくらいのことだろう。髪結いの持ち歩く櫛の使い回しも、流行した禿頭病との関係から当時問題になっていた。(大丸 弘)
ID No. D09-016
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1897(明治30)年5月7日号 2面
小説のタイトル 黒田健次(後篇)(14)
作者 村上浪六(1865-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D1kep:[結髪;散髪;美容師;店舗・設備の一部(理容店・美容店の)]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Vta:[足袋]
Vka:[掛襟]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 髪結い;外結い;船底袖風;黒襟;鏡
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥