| 説明 | 床を取る女。〈自惚〉では主人のお嬢様が女中に命じて、来客のための床を、客間の隣に取らせている。〈独り寝〉では酔って帰った主人のために、夫婦の部屋に下女が布団を敷いている。両方とも学者の家で、暮らしは上流の下くらいには属する。東京方面ではこの時代はまだ袖つきの掻巻がふつうだった。黒天鵞絨(ビロード)の襟のついていることも共通している。敷布を敷く習慣はまだ一般的ではなかったので、〈自惚〉では敷布がない。敷布は最初は縦長で、上下だけ布団の下に巻き込んでいたが、〈独り寝〉の敷布は縦横とも寸の短い白布を、ただ置いてあるだけのように見えるが、敷いている途中なのだろうか。またこちらは枕も日本式の括り枕でなく、洋風のものを使っている。〈独り寝〉では女中が夫婦の蒲団を並べて敷こうとすると、夫が自分のだけを真ん中に敷けと命ずる。ふたり寝用の四布(ヨノ)布団もあったが、わが国では貧乏人の親子兄弟、あるいは夫婦が、仕方なしにひとつ布団で寝る以外、西洋の夫婦ダブルベッドのような習慣はなかったのではないか。(大丸 弘) |
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| ID No. | D08-120 |
| 出典資料 | 報知新聞 |
| 発行年月日 | 1900(明治33)年12月7日号 1面 |
| 画家・撮影者 | 鈴木華邨(1860-1919) |
| 小説のタイトル | 日の出島:曙の巻 独り寝 |
| 作者 | 村井弦斎(1863-1927) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | Jhu:[ふとん・ベッドに横たわる;寝道具] Vyo:[夜着;夜具;掻巻] D4ge:[下女;下男;召使い] Vka:[掛襟] Wmae:[前掛;エプロン;割烹着] H000:[照明;照明具(一般)] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1900(明治33)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 西洋枕;布団;黒ビロードの布団襟カバー;シーツ;ブランケット;ケット;膝掛け;ランプ;屏風;前垂れ |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 全身;坐臥 |
| 関連情報 | D08-109, D08-120 |