近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京市内のこの時代の銭湯の番台。この種の挿絵は風俗的正確さを期して念入りに描き込む場合もあるが、その時代の人なら誰でも知りきったことなので、くだくだしいことは省いてしまう場合もある。だからといって読者からの苦情もないだろうから。たとえばこの画面で湯屋の内儀の向こう側、つまり男湯の方が空白になっていることなどずいぶん奇妙だが、この日かんじんなのは内儀と女湯の側にいる主人公とのやりとりなので、それも許される。一般には番台は低い囲いがあって、その一部を開けて出入りするようになっていた。囲いの上部はちょっとしたものが置けるようになっていたから、湯銭や湯札をその上に置き、ご祝儀のおひねりを入れる小盆などもそこに置いてあった。丸髷の湯屋の内儀はまだ眉を剃っている。眉を剃った方が顔がやさしく見えると老人が言ったりするが、子どものなかには気味悪がる者もいた。(大丸 弘)
ID No. D08-091
出典資料 報知新聞
発行年月日 1897(明治30)年3月10日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:見合見物
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H40:[浴室(家庭・ホテルの個室など);浴場(銭湯・温泉場など)]
D2ma:[丸髷]
Vka:[掛襟]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 銭湯;番台;黒襟;眉落とし;帯揚げ;火鉢;火箸
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥