近代日本の身装文化(身装画像)
説明 三人の紡績女工。仕事を終えて湯上がりの化粧をしている十七の娘と、そばで無駄口を叩いているもう少し年の行った相部屋の同僚二人。娘は立てた片膝に小さな鏡をのせ、大肌脱ぎで牡丹刷毛を使っている。きものは襟や胸を開け気味に着るため、やや念入りに化粧するには、背筋や乳房の辺りまで白塗りする必要があった。夫や舅が起きる前に身じまいを済ませなければならないひとつの理由である。この部屋は彼女たちの寮らしいが、広さは四畳半くらいのように見えるので、ここに二人か三人は寝かされたのだろう。奉公人は二人がひとつの布団に寝かされることが多かった。当時の貧乏長屋式の造りであれば押し入れはなく、布団は部屋の隅に積んでおく。持ち物は二,三枚の着替えだけだろうから、小さな行李か風呂敷包みひとつ、というのがふつうで、汗になったものや手拭いなどは奥に見える掛け竿に吊しておく。(大丸 弘)
ID No. D08-046
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1896(明治29)年10月14日号 4面
画家・撮影者 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908)
小説のタイトル 闇夜烏(9)(2)
作者 須藤南翠(南翠外史)(坎坷山人)(彩幻道人)(1858-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
Vka:[掛襟]
D1kes:[化粧;表情;容貌]
D3had:[肌脱ぎ;胸のはだけ・くつろげ]
D0ro:[露出;シースルー]
H0:[視線の方向;特殊な視点]
Eho:[保存・収納・管理の技術・用具・設備;たたみ方;ハンガー]
時代区分・年代 19世紀終わり;1896(明治29)年
国名 日本
キーワード 女工;上半身裸;黒襟;竪縞のきもの;格子のきもの;白粉;牡丹刷毛;化粧ブラシ;鏡;行李
男女別 女性
体の部分 全身;上半身;坐臥;横臥