近代日本の身装文化(身装画像)
説明 甲府から20キロ入るという山村。村では村長に次ぐような家の娘。無心に尺八を吹く少年の背後に立つ第1回には、「髪は結いたてと覚しき高島田に肉色の管糸をかけ、紅の入った紫めりんすの半襟かけし襦袢に、黒繻子の襟くけたる瓦斯糸太縞の袷を着て、めりんす友禅の中形に紫繻子の昼夜帯を締めたる、云うばかりなく対照(ウツリ)善くて、中々に着かざりたるには勝りぬべき趣あり」と今年十七の娘盛りの愛らしさ、美しさは、鄙(ヒナ)には稀な容色、と褒めている。第2回でその娘と向き合っているのはひとつ年上の従姉。両親を喪って伯父の家に養われている。手拭いを姉さん被りにして襷掛け、前垂れ掛けで、仕事のさなかに少年を呼びにきた姿。じゃまになる袂を帯に挟んでいるようにも見える。同じく襟付きの縞のきものの、前をグッと寛げて着、襦袢の襟が溢れるような着方はこの時代の特色。(大丸 弘)
ID No. D08-005
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1896(明治29)年5月24日号 7面
小説のタイトル 小簾の戸(こすのと)(1)
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2sim:[島田;高島田]
Vhan:[半襟]
Vka:[掛襟]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀終わり;1896(明治29)年
国名 日本
特定地域 山梨;甲府
キーワード 高島田;黒襟;瓦斯糸太縞のきもの;竪縞のきもの;尺八;わらじ
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 D08-005, D08-006