近代日本の身装文化(身装画像)
説明 祖母を喪って身寄りもなくなった娘の身の上ばなし。「娘の年は十六ばかりなるが、桔梗と女郎花を薄鼠の中形の明衣(ユカタ)に、緋の中形縮緬と紫博多の昼夜帯の姿、背すらりと伸びて品格あり。髪は銀杏返しの輪を太く、ふっくりと(……)根掛けも掛けず簪(カンザシ)も挿さず、白けれど青みを帯びたる丸顔に、ぱっちりと涼しき眼の(……)」と、第1回の何分の一かの延々たるヒロインの描写がつづく。そのかんじんの娘がむこう向きなので、太輪の銀杏返しの例となるはずだが、版が潰れているためただ団子の塊のように見える。銀杏返しは年齢にかかわらず、またどんな身分の人でも結う。自分の手でも結いやすい髪なので、髪結にゆく余裕がないとか、髪結に結わせるのが厭だとかいう人が、結うこともある。(大丸 弘)
ID No. D07-103
出典資料 報知新聞
発行年月日 1895(明治28)年9月8日号 3面
小説のタイトル 一人娘(1)
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vyu:[ゆかた]
D2ni:[日本髪一般]
D2ic:[銀杏返し]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 19世紀終わり;1895(明治28)年
国名 日本
キーワード 浴衣;お太鼓結び;後ろ姿
男女別 女性
体の部分 上半身