近代日本の身装文化(身装画像)
説明 戦死した兄に代わって、嫁と決まっていた娘を、あらためて弟が妻に迎えて家を継いだ。その妻が亡き先夫の墓参りをあまりに繁々とするのを、多少世間を知っている年輩の下女が気遣っている。墓参帰りの女は人妻でありながらまだ高島田に結っている。ごく年若な嫁に対しては、しばらくのあいだ島田を結わせておく家はよくあった。しかしこの家の場合の理由はよくわからない。下女は丸髷で帯は引っかけ。黒襟付きの縞のきものに前垂れ掛けは、ふつうの町女房の恰好と変わりない。奥様の着替えのとき下女は脱ぎ捨てたきものを畳みはするが、お嬢さんにしてやるように、帯締めを手伝うなど、着ることに手を出すことは少なかった。(大丸 弘)
ID No. D07-097
出典資料 報知新聞
発行年月日 1895(明治28)年1月27日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 旭日桜:お間柄〈心配です〉
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D3:[着装態様;着付け;着方・着こなし一般]
D2sim:[島田;高島田]
D4ge:[下女;下男;召使い]
D2ma:[丸髷]
Vka:[掛襟]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
時代区分・年代 19世紀終わり;1895(明治28)年
国名 日本
キーワード 高島田;黒襟;引っ掛け結び;ひっかけ結び;前垂れ;箪笥(たんす)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥