近代日本の身装文化(身装画像)
説明 車夫をしている老人が、家出した倅(セガレ)が戦地で手柄を立てたと聞いて、知人からの祝い金で酒と肴を買ってくると、隣の女房が戸口で泣いている。老人も隣の女も差し歯の高足駄を履いている。車夫の方はもちろん商売には草鞋履きだから、これは家にいるときだけのこと。女の方は洗濯も買い物も外出にはいつもこれだろう。差し歯の下駄は歯が減れば新しい歯に差し替えればいいのだから安くつくが、歯自体は刳り下駄に比べて薄く、またどうしても高めにするため、踏みちがえて足首を捻挫することがめずらしくない。第二次世界大戦後も、1950年代までは高校生などに愛用されていた。女の肩から下がっているのは片襷。右の袂だけを括るもので、板前などもよくこれをしている。(大丸 弘)
ID No. D07-075
出典資料 都新聞
発行年月日 1895(明治28)年2月8日号 x面
小説のタイトル 唐衣(30)
作者 遅塚麗水(1866-1942)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ji:[人力車夫]
D017:[男の老人]
Vmom:[股引]
Ets:[つぎ;繕い]
Wge:[下駄;クロッグ]
Vtas:[襷]
時代区分・年代 19世紀終わり;1895(明治28)年
国名 日本
キーワード 片襷;高下駄;差し歯;酒瓶;井戸;犬
男女別 男性;女性
体の部分 頭部;全身